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パッツンは人を選んでいます

前髪パッツンおかっぱヘアーの、可愛い女の子をみたんだ。

そのおかっぱは、すごく可愛くて。似合ってて。

いいな。いいな。わたしも可愛くなりたいな。って。

まるで女の子の様な感情が生まれてしまったんだ。わし。

憧れのものをみつけると、すぐ形から入るタイプのわたしは

おうちに帰って、すぐさまとりあえず、前髪を自分で切ることにしたんだ。

あのおかっぱパッツン前髪は、きっとこんなんだったよな?いや?ちがうか?もっとこうか?お?こうか!おぉ!こうだ!そうだそうだ!こんな感じだ!いったれいったれー!どんどんいったれー!もっと!もっと!もっといったれー!よっしゃー!こんな感じだったぜべいべー!!!

そうして自分で切り上げた前髪。

それは見事なまでの、パッツン前髪。

まるで水平線の様な、パッツン前髪。

青い水平線の様な、パッツン前髪…

私はこの手で、自分の手で、

憧れのパッツン前髪を手に入れる事が出来た。

私の願いは、叶った。

しかし

誰にも会えなくなった。

なぜならその見事なまでのパッツンは

私には似合わなかったのですから…。


ははははは!!!!

笑うがいい!!!笑うがいいさ!!!

みんな私の前髪をみて笑えばいいさ!!!!!

本人ですら笑ってもうたくらいやからな!!!

わしの前髪いま、ちょーおもれーぞ!!!

ははははは!!!!!ははははは…


誰か、前髪わけて下さい。

といっても、7:3にわけるとかではなくて。


誰か、前髪下さい。

と、前髪だけくれても困りますけど。

育毛剤ください。

早く伸ばしたいのです。


そしたらまた、

前髪が切れる…!☆


パッツンゆみこ。


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